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25
2012

アラブ・エクスプレス展に行ってきました。

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「青い日記帳」合同企画、アラブ・エクスプレス展特別鑑賞会に行ってきました。
長くなるので、続きは”続きを読む”からどうぞ。




特急列車(エクスプレス)のような速度で急速な変化を遂げるアラブ世界の今をご紹介、という今回の展示。
アラブの現代美術とはなんぞや??と、見るのも聞くのも初めてだったんですが、
着眼点が斬新でハッと魅かれるものが多く楽しめました。


今回はその中から気になった作品をいくつか。

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アハマド・マーテル (サウジアラビア生まれ、在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

イスラム教徒のメッカのカアバ神殿への巡礼風景を、磁石と鉄粉で表した作品。
宗教と科学の類似点を提示しているそうですが、着眼点がすごく面白い。
その発想はなかった!!と思わず凝視してしまいました。


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マハ・ムスタファ (イラク生まれ、カナダ/スウェーデン在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

今回の展示の中でも一際目を引いたこちらの作品。
歩いていると、ドボドボドボドボ!!と何かが流れ落ちる大きな音が聞こえてきて、目を向けた先にはこれが。
真っ黒な液体が噴水のように跳ね上がり、周囲に飛び散ってる様はなんとも異様でした。
湾岸戦争時、油田地域の爆破により燃え上がる炎と煙が「黒い雨」を降らせ、それを実際に浴びるという体験を作者自身がしています。
国に富をもたらすとともに、時には紛争の種にもなる原油の光と影の部分が垣間見えるような作品。



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シャリーフ・ワーキド (ナザレ生まれ、イスラエル/パレスチナ在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

一見、テロの犯行声明のように見えるこちらの作品。
延々と読み上げているのは「千夜一夜物語」で、画面の彼はパレスチナ人の俳優さん。
私達が陥りやすい先入観を皮肉と滑稽さを交えて批判しているそうです。
個人的には、こういった風刺、すきです^^


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ハラーイル・サルキシアン (シリア生まれ、シリア/イギリス在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

朝の光に包まれた街の風景。どこかに旅行に行った時の写真のようにも見えますが、
実はシリアの三都市に現存する、実際に公開処刑が行われた場所を撮ったもの。
公開処刑は朝方に執行される事が多く、撮影も同じ時間帯に行われたそうです。
とても公開処刑が行われた場所には思えません。
って言ったら、サンシャイン60の周辺もアレでしたよねーと思ったり。


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アーデル・アービディーン (イラク生まれ、フィンランド在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

イラク戦争中に作者が米国を旅した際、出会った人々は彼をイラク人だと知ると、口々に「I'm sorry」と声をかけられたそうです。
米軍のイラク出兵を謝罪しているのか、それともイラク人の悲惨な境遇に謝罪しているのか、真意が判然としない「I'm sorry」という言葉を作品としたそうです。
写真では分かりづらいですが、星条旗と同じ三色でライトが作られています。
おひとつどうぞ、と書かれていたので「I'm sorry」キャンディ、いただいてきました。

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ハリーム・アル・カリーム (イラク生まれ、アラブ首長国連邦/アメリカ在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

ハッとするほど惹きつけられる視線。ファーストインプレッションがすごい。
フセイン政権時の言論の弾圧や暴力や権力に対する、寡黙ではあるが徹底的な抵抗を表したであろう作品。
作者自身もフセインの圧制を逃れ、イラク南部の砂漠の洞穴で過ごしていたそうです。
目の部分が隆起しているように見えたので何か埋め込まれているのかな、と近付いてみたのですが平面でした。



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ジョアナ・ハッジトマス&ハリール・ジョレイジュ (レバノン生まれ、レバノン/フランス在住)
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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

回転式の写真ラックに置かれた、十数種類のビビットな写真。
1枚100円位で売ってるのかな?と近付いてみたところ、こちらも展示物のひとつでした。
元々は実際に中東のパリと呼ばれたベイルートでお土産として売られていた絵葉書だそうです。
75年に勃発したレバノンの大戦中、作者は自身が撮った場所が爆撃される度に、ネガの該当部分を燃やしたそうです。
そして、その燃やしたネガを再度絵葉書にしたのが今回の作品。
ぞっとしました。
説明を読む前と後で、印象がまるで違ってくる作品。
一度手にとったものの、何とも言えない気持ちになり、思わずラックに絵葉書を戻してしまったのですが、結局いただいてきてしまいました・・。



と、ほんの一部を紹介させて頂きましたが、ぜひ会場に足を運んで見ていただきたい展示でした。
2時間じゃ足りませんでした。3時間は最低でも必要かも。
ジャーナリズムの視点ではなく個人の視点から表現されるアラブ美術、という事でしたが、
意外にもアーティストの皆さんはアラブ以外に在住の方が多くて驚きました。ヨーロッパ圏に多い。
大体がテロや紛争や貧困を描いた作品がなのですが、あまり重くなりすぎずユーモラスに表現されている事が多いので、割と取っ付きやすいと思います。



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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

20時-22時という時間に行ったからかもしれませんが、人が多すぎて作品が見えないという事もなく、適度な人口密度でとても良かったです。
写真が撮れる展示、というのも珍しいですよね。掲載にはクリエイティブコモンズの記載が必要ですが。


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あと、入口にアラブ諸国の地図も置いてあるので、知らない地名が出てきた時にパッと調べられるのは便利でしたね。



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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

帰りにポストカード買ってきました。



とまぁ、初めて美術ブログ書いたんですが、こんな感じで大丈夫でしょうかね・・・。

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